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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

原 著

在宅酸素療法症例における介護保険制度の問題点と対策

廣谷 淳1)  前倉 亮治1)  長濱 あかし2)  平賀 通1)  奥田 好成1)  北田 清悟1)  好村 研二1)  伊藤 正己1) 

〒560-8552 大阪府豊中市刀根山5-1-1 1)国立療養所刀根山病院内科 2)(財)日本訪問看護振興財団立刀根山訪問看護ステーション

要旨

在宅酸素療法(HOT)患者の介護保険認定度を20カ月を経た2時点で調査した.この間に呼吸不全の勉強会,追記事項添付の工夫を行い認定度の変化を検討した.当初HOT患者76例のうち申請した58例の認定度は対象外12.1%,自立22.4%,要支援10.3%,要介護55.2%と介護サービスを中止せざるを得ない症例が多数存在した.在宅人工呼吸施行例でさえ27例中6例は自立と認定された.利用したサービスは介護保険による訪問看護55%,訪問介護35%に対しデイサービス・ショートステイ・入浴サービスは各5.0%,2.5%,2.5%と少数であった.20カ月後の再認定では58.3%が同等,37.5%例が高位の認定となった.また,新規に申請した39例では要介護の比率が72.2%と有意に増加した(p<0.05).申請を行う際の工夫は有効であるが,それ以前にHOT患者の病態に沿った認定基準の再検討が必要である.

キーワード

在宅酸素療法  慢性呼吸不全  介護保険  訪問看護 

Received 平成14年5月20日

日呼吸会誌, 41(6): 377-381, 2003

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