
びまん性汎細気管支炎様の臨床所見を呈したGOOD症候群の1例
粒来 崇博1) 池原 邦彦2) 鈴木 俊介1) 篠原 岳1) 三島 渉1) 田川 暁大1) 伊藤 優1) 宮沢 直幹1) 西山 晴美1) 庄司 晃1) 鈴木 基好1) 松瀬 健3) 石ヶ坪 良明1)
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9 1)横浜市立大学大学第1内科 2)茅ヶ崎市立病院内科 3)横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器科
症例は65歳女性.胸腺腫術後の赤芽球勞及び低ガンマグロブリン血症(GOOD症候群)の治療中,咳嗽,膿性痰,H-JIII度の呼吸困難を主訴に受診した.胸部X線及びHRCT上,中葉舌区及び両側下葉のびまん性小粒状影を認め,副鼻腔炎の既往があり,呼吸機能上高度の閉塞性障害,低酸素血症,病理学的な細気管支炎所見を認め,びまん性汎細気管支炎(diffuse panbronchiolitis:DPB)に類似した病態を呈していた.GOOD症候群に由来する副鼻腔炎気管支症候群と考え,エリスロマイシン少量長期療法を施行し,良好な経過を得た.DPBと鑑別を要し,また免疫異常時のマクロライド療法の効果について示唆に富む症例と考えられた.
Received 平成15年1月23日
日呼吸会誌, 41(6): 421-425, 2003