感圧センサシートを用いた慢性呼吸器疾患対応在宅見守り機器開発の試み
信州大学医学部保健学科
既存の感圧センサシート(スリープアイ®)を改良して,在床・離床,呼吸数,呼吸パターン,体動,SpO2,脈拍数がモニターできる機器を開発し,高齢慢性呼吸器疾患患者の在宅見守りシステムとしての有用性を検討した.呼吸数は既存の機器と良好な相関が得られ,無呼吸・低呼吸および低換気イベント,低酸素状態,体動を捉えることが可能であり,また1週間の連続計測から,夜間の中途離床,日中の在床時間を把握することができた.我々が開発した在宅見守りシステムは高齢慢性呼吸器疾患患者の在宅管理に有用と考えられた.
Received 10 May 2018 / Accepted 15 Jun 2018
藤本 圭作
〒390–8621 長野県松本市旭3–1–1
信州大学医学部保健学科
日呼吸誌, 7(5): 288-296, 2018