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書誌情報

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原　著

在宅酸素療法患者の最大歩行距離と外出頻度の関連

佐藤　忍1）  塚本　東明2）  池田　英樹3）  佐山　恒夫4）  高橋　牧郎5）  菅原　保6）  伊藤　英三7）  奥村　浩8）  木村　久男9） 

〒990-9585　山形市飯田西二丁目2の2 1）山形大学医学部臨床看護学講座 2）山形県立中央病院 3）長井市立総合病院 4）公立学校共済東北中央病院 5）鶴岡協立病院 6）本間病院 7）至誠堂総合病院 8）鶴岡市立荘内病院 9）国立療養所山形病院

要旨

在宅酸素療法患者（患者）の最大歩行距離（WDmax）と外出頻度の関連を外出目的別に検討し，老人クラブ会員（老ク会員）の結果と比べた．WDmaxを電柱1本（WDmax50m），10本（WDmax500m），20本以上（WDmax1km以上）に分けて分析した．外出目的は買い物，通院，老ク・町内会，友人・親戚，趣味・習い事，旅行，仕事，その他に分け，実外出頻度は家を出て帰宅したら1とした．患者の平均実外出頻度は老ク会員のそれより有意に少なかった（患者21.4，老ク会員45.6回/一人/4週）．実外出頻度，旅行頻度はWDmax1km以上の患者でも老ク会員より有意に少なかった．買い物，友人・親戚，趣味・習い事，仕事のための外出頻度はWDmax1km以上では両群間に有意差が無かった．WDmaxが500mに低下すると仕事で，50mに低下すると残り3目的で患者の外出頻度が有意に低下していた．患者では広域旅行のみならず，身近な場所への外出も制限されている事を示した．

キーワード

呼吸困難  歩行距離  外出頻度  老人クラブ 

Received 平成9年6月13日

日呼吸会誌, 36(1): 46-52, 1998

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