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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

原 著

肺悪性腫瘍患者における告知に対するアンケート結果と化学療法前後での比較

有本 太一郎  桑原 宏臣  肌勢 光芳  藤井 佐知代  竹迫 俊行  原 洋 

〒602-8026 京都市上京区釜座通丸太町上ル春帯町355-5 京都第二赤十字病院呼吸器科 現 大津市民病院呼吸器科

要旨

告知を受けた17名の肺悪性腫瘍患者に,100mmのAnalog scaleを用いた告知に関するアンケートを行い告知に関する意識調査を行った.さらに化学療法を施行した10名では化学療法前後でアンケート結果を比較した.アンケート結果から,患者は告知を受けたことには概ね満足しており,病名告知に対する希望は強いと考えられた.予後告知に対しては病名告知には劣るものの積極的であった.また治療方法,効果についての情報提供を強く希望していた.これらの傾向は化学療法施行前後では変化なく,化学療法自体が告知に関する意識に変化を来すとは考えられなかった.アンケート自体の受容は良好で告知に対する意識調査に有用と思われた.告知につき患者の意識を知ることは必要である.

キーワード

肺悪性腫瘍  告知  アンケート  アナログスケール  化学療法 

Received 平成12年5月18日

日呼吸会誌, 39(2): 89-94, 2001

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