間質性肺炎の経過中に発見された気管限局型アミロイドーシスの1例
〒869-0593 下益城郡松橋町豊福2338 国立療養所熊本南病院呼吸器内科
症例は73歳男性,間質性肺炎にて通院中であったが,1998年3月より,発熱,咳,痰を主訴に来院した.慢性硬膜下血腫の合併及び肺炎の増悪により,呼吸状態悪化し,気管支鏡下に挿管したところ気管粘膜に黄白色の隆起物を数カ所認めた.同部位を生検し,ALアミロイドーシスと診断した.呼吸器限局型の気管限局型アミロイドーシスの報告は少なく,間質性肺炎との合併の報告はない.
Received 平成13年5月29日
日呼吸会誌, 41(1): 10-13, 2003