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書誌情報

総説:気管支喘息の病態解明とその治療応用

気管支喘息治療(現況と今後の展望)

足立 満  今井 俊道 

昭和大学医学部第一内科

要旨

現在では,気管支喘息の病態は単なる急性気道収縮ではなく,慢性の気道炎症であると理解されている.気道炎症には様々な炎症細胞など,多くの要因が関与しており,炎症により気道過敏性や気流制限が惹起される.したがって,喘息長期管理の目的は気道炎症の制御・鎮静化にある.吸入ステロイド薬は現時点では喘息長期管理において最も有効かつ中心的薬剤であり,適切な重症度の把握による用量設定が大切である.良好なコントロールを得るためには,ステップダウン方式や早期導入,そして長時間作動型β2刺激薬や徐放性テオフィリン薬,抗LT薬との併用により吸入ステロイド薬を上手く使うことが重要である.

キーワード

気道炎症  吸入ステロイド薬  早期導入  併用療法 

日呼吸会誌, 41(9): 579-588, 2003

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