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書誌情報

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症　例

Bi-level positive airway pressureで著明な低酸素血症が改善した小児肥満低換気症候群の1例

松澤　邦明＊  新家　興＊＊  塚口　勝彦＊  岡村　英生＊  田村　猛夏＊  木村　弘＊＊＊ 

〒630-8053　奈良県奈良市七条2丁目789番地 ＊国立療養所西奈良病院内科 ＊＊同　小児科 ＊＊＊奈良県立医科大学第2内科

要旨

症例は5歳男児．幼児期より，高度肥満，夜間の呼吸異常，いびきを認め，平成12年12月に減量目的で当院小児科に入院．パルスオキシメータで著明な夜間低酸素血症を認め，終夜ポリソムノグラフィ（Polysomnography；以下略PSG）を施行し，小児肥満低換気症候群と診断した．当初，Continuous positive airway pressure（以下略；CPAP）を試みたがcompliance不良のため，Bi-level positive airway pressure（以下略；BiPAP）を導入し，著明な低酸素血症の改善を認めた．小児での同疾患ではBiPAP導入例は少なく，貴重な症例と考える．

キーワード

小児肥満低換気症候群  小児睡眠呼吸障害  肥満  Bi-level positive airway pressure（BiPAP） 

Received 平成15年3月18日

日呼吸会誌, 41(9): 681-684, 2003

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