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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

肺結核を合併し,胸膜生検が有用であった胸膜amyloid light-chainアミロイドーシスの1例

高柳  晋 水野 里子 永吉  優 藤川 文子 猪狩 英俊 佐々木結花 山岸 文雄 

国立病院機構千葉東病院呼吸器科

要旨

症例は74歳男性,労作時呼吸困難を主訴に千葉東病院呼吸器科を受診した.胸部CTにて右上葉に浸潤影,右胸水を認めた.胸腔穿刺にて胸水は滲出性であり,リンパ球99%,ADAは14.3 IU/Lで悪性細胞は認めなかった.気管支鏡検査を施行するも有意な所見を得られず,診断的治療として抗結核薬を開始した.その後,治療開始時の喀痰より結核菌が培養され,肺結核と診断した.6ヶ月後,肺野病変の改善を認めたが,胸水の増加を認めたため,胸膜生検を施行したところ,胸膜へのnon-amyloid Aアミロイドの沈着を認め,原発性マクログロブリン血症に伴う胸膜amyloid light-chainアミロイドーシスと診断した.結核性胸膜炎では胸水から結核菌が検出される頻度は低いが,胸膜生検は感度が高い.また他疾患の合併が判明することもあるため,診断に苦慮した際には,胸膜生検を積極的に行う必要があると考えられた.

キーワード

結核性胸膜炎 全身性ALアミロイドーシス 胸膜生検 

Received 18 Oct 2011 / Accepted 26 Jan 2012
連絡先:高柳 晋
〒260-8712 千葉市中央区仁戸名町673
国立病院機構千葉東病院呼吸器科

日呼吸誌, 1(4): 359-362, 2012

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