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書誌情報

特集 肺高血圧症の展開2014

Topics 1 肺血管反応

守尾 嘉晃a 星川  康b 

a順天堂大学医学部呼吸器内科
b東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野

要旨

肺循環は,胎児循環から出生直後に著しい変化を呈し,低酸素性肺血管収縮という体循環とは全く異なる特性を有する.その詳細はいまだ不明であるが,低酸素性肺血管収縮の機序は多様とされている.代表的なものとして血管平滑筋の細胞内カルシウム濃度上昇とカルシウム感受性亢進に依存する経路が考えられている.現在選択可能な肺高血圧症の治療標的として3系統に大別されるプロスタサイクリン系列,エンドセリン系列,一酸化窒素系列の血管作動メディエーターは,それぞれにさまざまな作用を肺循環にもたらす.本稿では,肺循環の特徴的な血管反応について概説する.

キーワード

低酸素性肺血管収縮 一酸化窒素 プロスタサイクリン エンドセリン 

連絡先
守尾 嘉晃
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
順天堂大学医学部呼吸器内科
星川 康
〒980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町4-1
東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野

日呼吸誌, 3(4): 464-470, 2014

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