日本呼吸器学会誌：先端巨大症にEGFR遺伝子変異陽性肺癌を合併した1例

Vol.6 No.1 目次

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症例

先端巨大症にEGFR遺伝子変異陽性肺癌を合併した1例

有村-大森　雅子^a 河口　知允^a 伊地知佳世^b 中島　　豊^c 継　　　仁^d 出水みいる^a,e

^a福岡赤十字病院呼吸器内科
^b九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
^c福岡赤十字病院病理診断科
^d同　脳神経外科
^e国立病院機構大牟田病院呼吸器内科

要旨

症例は78歳，男性．2000年頃より先端巨大症様の顔貌変化があった．2011年に腰痛および右下肢のしびれを自覚し前医を受診した．腰椎造影MRI検査で転移性骨腫瘍を指摘され，胸部単純CT検査で肺癌が疑われ当科を紹介受診した．精査の結果，epidermal growth factor receptor（EGFR）遺伝子変異陽性肺癌stage IV，先端巨大症と診断した．Gefitinibおよびオクトレオチド酢酸塩徐放性製剤による治療を開始し，肺癌に対し11ヶ月間の無増悪生存期間を得た．

キーワード

先端巨大症 EGFR遺伝子変異陽性肺癌

Received 15 Jan 2016 ／ Accepted 16 Aug 2016
連絡先：有村-大森　雅子
〒815-8555　福岡県福岡市南区大楠3-1-1
福岡赤十字病院呼吸器内科

日呼吸誌, 6(1): 8-12, 2017

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