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第37巻第1号目次 | Japanese/English |
─ 原著 ─
CTおよびMRIによる肺癌原発巣の治療効果判定―組織学的腫瘍効果判定との比較検討―
瀬戸 眞由美1, 栗山 啓子1, 木戸 尚治1, 黒田 知純1, 児玉 憲2, 土井 修2, 眞崎 規江3, 宝来 威4, 安藤 正幸51大阪府立成人病センター放射線診断科, 2同 第2外科, 3同 放射線治療科, 4同 第4内科, 5熊本大学第1内科
放射線または化学療法後に外科切除された原発性肺癌において，従来の腫瘍径による腫瘍効果判定に加え，形態や内部構造の変化をCT，MRIにて検討し，病理組織標本と対比検討した．対象21例中，従来の判定基準での有効（PR）12例中5例に組織学的著効（Ef.c），不変（NC）9例中5例の組織学的中等度有効（Ef.2）例が認められ，従来の判定基準では過少評価する傾向が認められた．PRと判断された症例のうち，Ef.cであった5例は形態上は全て不整形に縮小し，5例中4例に造影剤増強効果の消失がみられた．1）縮小率50％以上であること，2）類円形から不整形への変化を伴う縮小であること，3）造影剤増強効果が消失することはEf.cの可能性があると考えられる．
索引用語：Computed tomography, Magnetic resonance imaging, Lung cancer, Preoperative chemotherapy, Radiotherapy
受付日：1996年9月9日
受理日：1996年11月15日
肺癌 37 (1)：33─40，1997
