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第39巻第1号目次 | Japanese/English |
─ 原著 ─
非小細胞肺癌に対する術後補助免疫化学療法の 無作為比較試験─第3次研究最終報告─
岡安 健至1, 大久保 哲之2, 橋本 正人3, 田邊 達三4, 加藤 紘之5術後肺癌免疫化学療法研究会, 1恵佑会札幌病院呼吸器外科, 2市立江別総合病院外科, 3岩見沢労災病院外科・コントローラー, 4NTT札幌病院・代表世話人, 5北海道大学第2外科
非小細胞肺癌切除症例を対象に多施設協同で術後補助免疫化学療法の無作為比較試験を実施し，術後療法別の生存率を比較検討した．Stage I＋IIではUFT投与群，UFT＋Vindesine投与群，UFT＋Vindesine＋OK-432投与群の3群間の生存率に有意差は認められなかった．Stage III＋IV ではUFT＋Vindesine＋OK-432投与群がUFT＋Vindesine投与群に比較し，有意の生存率の向上を示した．病期別ではStage IIIで，組織型別では扁平上皮癌でOK-432併用群の生存率が有意傾向で良好であった．Stage IではUFT投与群がUFT＋Vindesine＋OK-432投与群より良好な生存率を示した．
索引用語：Non-small cell lung carcinoma, Adjuvant chemotherapy, UFT, OK-432
受付日：1998年5月14日
受理日：1999年1月25日
肺癌 39 (1)：43─50，1999
