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第39巻第3号目次 | Japanese/English |
─ 症例 ─
Embryonal carcinoma様の所見を認めたBiphasic Pulmonary Blastomaの1症例
窪倉 浩俊, 西田 一典＊, 西村 仁志, 山本 光伸, 出雲 俊之＊, 土屋 永寿＊埼玉県立がんセンター胸部外科, ＊同 病理部
症例は45歳の女性．主訴は胸部異常陰影であった．CT，気管支鏡等の精査の結果，腫瘍径2 cmの良性悪性判定不能の肺腫瘍として当胸部外科紹介となり開胸術を施行した．術中所見で良性と考え核出術を試みたが，迅速診断にて腺癌との報告であったため，左下葉切除術に変更した．最終病理診断は，「Biphasic Pulmonary Blastoma」であった．本症例は臨床的には無症状かつ腫瘍径が小さいという特徴を有し，組織学的にはEmbryonal carcinoma様の所見を認めたという点において特色を有していた．
索引用語：Pulmonary blastoma, Biphasic type, Embryonal carcinoma
受付日：1998年11月18日
受理日：1999年4月1日
肺癌 39 (3)：339─344，1999
