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第40巻第1号目次 | Japanese/English |
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─ 原著 ─
非小細胞肺癌に対する術前・術後免疫化学療法群（OK-432+CV療法）と術後免疫化学療法群の無作為比較試験
慶應肺癌研究会, 小林 紘一1, 川村 雅文1, 石原 恒夫1,2, 菊池 功次1,3, 池田 高明41慶應義塾大学医学部外科, 2現・聖母病院, 3現・埼玉医科大学総合医療センター外科, 4都立駒込病院外科, 現・都立大久保病院
臨床病期I～III期で非小細胞肺癌と確定診断された47例（適格例A群22例，B群22例）を無作為にA群（術前無治療・術後免疫化学療法群）とB群（術前・術後免疫化学療法群）にわけて治療を行った．A群（術前無治療・術後免疫化学療法群）は術後にCDDP（80 mg/m2・点滴静注）とVDS（3 mg/m2・静注）のCV療法を1コースに，維持療法として5-FU（150～300 mg/day経口）とOK-432（2-5KE皮内注/1～2w）を行った．5-FUとOK-432の投与期間は1年間以上を目標とした．B群（術前・術後免疫化学療法群）はA群と同様の術後免疫化学療法に加え，術前（手術の3週間以上前）にCV療法1コースとOK-432による免疫療法を実施した．3年および5年無再発率は，A群36.3％，28.7％，B群59.8％，53.0％で，generalized -Wilcoxon法で両群間に統計学的有意差（p=0.05）を認めた．3年および5年生存率はA群37.6％，26.9％，B群58.2％，38.2％と術前の免疫化学療法施行群の方が良好な生存率を示したが有意差は認めなかった．
索引用語：preoperative chemoimmunotherapy, non-small-cell lung cancer, neoadjuvant chemotherapy, OK-432
受付日：1999年8月13日
受理日：1999年12月2日
肺癌 40 (1)：17─22，2000
