タイトル
第40巻第1号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 原著 ─

検診で発見された女性肺癌の検討

中村 広繁1,2, 山家 武1, 中村 良文1, 森尾 哲1, 佐々木 孝夫1,3, 応儀 成二2
1鳥取県肺癌対策専門委員会, 2鳥取大学医学部第二外科, 3珪肺労災病院

近年増加傾向にある女性肺癌の臨床像を解析するため,鳥取県の検診成績をもとにその特徴を検討した.過去11年間における検診発見肺癌341例の内訳は女性が115例,男性が226例で,約1:2の比率であった.背景因子では女性は男性よりも有意に喫煙歴が少なく,腺癌症例が多かった.予後は女性が男性より有意に良好であり,特に病期ではII,III,IV期の進行症例において,組織型では腺癌症例において男性より有意に予後良好であった.Coxの比例ハザードモデルによる多変量解析では病期,手術の有無とともに性差は有意な予後因子であり,ハザード比1.61で女性が男性よりも予後良好であった.
索引用語:Lung cancer, Women, Mass screening

受付日:1999年10月29日
受理日:2000年1月6日

肺癌 40 (1):45─49,2000

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