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第40巻第2号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
Cushing症候群を呈したACTH産生胸腺カルチノイドの1例
櫻庭 幹, 前 昌宏, 大貫 恭正, 小山 邦広, 小峰 啓史, 新田 澄郎東京女子医科大学第1外科
42歳，男性，高血糖，高血圧を主訴に入院．血中ACTH，cortisolが高値を示し，クッシング症候群を呈していた．副腎，下垂体に腫瘍は認められず，異所性ACTH産生腫瘍を疑った．胸部CTにて前縦隔に濃染する12 mm大の腫瘍が認められた．カルチノイドの診断にて，胸骨縦切開にて腫瘍及び胸腺全摘術を施行した．術後病理学的にはシナプトリジン，NSE，クロモグラニンA，ACTH染色陽性であった．術後高血糖は改善し，ACTHは速やかに低下した．
索引用語：Thymic carcinoid, ACTH-producing tumor, Cushing's syndrome
受付日：1999年11月10日
受理日：2000年1月21日
肺癌 40 (2)：117─120，2000
