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第40巻第4号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
原発性肺髄膜腫の1例
高橋 保博1, 川村 光夫1, 折野 公人1, 小林 新2, 佐藤 幸美2, 伊藤 貞男21明和会中通総合病院呼吸器外科, 2明和会中通総合病院呼吸器科
髄膜腫はくも膜細胞由来の腫瘍であり，中枢神経系以外に発生するのは稀である．本症例は他疾患経過観察中の54歳の女性で，検診にて胸部異常陰影を指摘され，胸腔鏡下左肺S6部分切除を行い，病理組織学的および免疫組織化学的診断にて，髄膜上皮腫型髄膜腫と診断された．脳，脊髄腫瘍の手術既往がなく，MRI等の諸検査にて中枢神経系に腫瘍を認めないことから，原発性肺髄膜腫と診断された．現在までに報告されている原発性肺髄膜腫は，本症例を含めて19例と極めて稀な疾患である．
索引用語：Lung, Primary pulmonary meningioma, Extracranial Meningioma
受付日：2000年4月25日
受理日：2000年5月24日
肺癌 40 (4)：305─310，2000
