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第43巻第1号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
術後検体のパラフィン切片より免疫グロブリン重鎖の遺伝子再構成を確認した肺原発MALTリンパ腫の1例
熊谷 洋1, 森 裕二2, 中田 尚志2, 大内 博文2, 二川原 英治2, 阿部 庄作11札幌医科大学医学部第3内科, 2函館五稜郭病院呼吸器内科
背景．今回我々は，肺原発MALTリンパ腫の1例を経験したので報告する．症例．62歳の男性，胸部X線にて異常陰影を指摘され受診した．胸部X線および胸部CTで左S10に結節影を認め，気管支鏡検査では確定診断がつかず超音波ガイド下経皮肺生検組織よりMALTリンパ腫が疑われた．左下葉切除術を施行し，術後検体のパラフィン切片よりPCR法にて免疫グロブリン重鎖の遺伝子再構成を認め，MALTリンパ腫と診断した．結論．MALTリンパ腫の診断は術後検体のパラフィン切片を用いても可能と考えられた．
索引用語：MALTリンパ腫, パラフィン切片, 遺伝子再構成
受付日：2002年7月15日
受理日：2002年9月2日
肺癌 43 (1)：17─21，2003
