 |
第43巻第7号目次 | Japanese/English |
 | Full Text of PDF (75K) Article in Japanese |
─ 第18回日本肺癌学会肺癌ワークショップ ─
＜セッション4＞ Vinorelbine（VNR）の単剤療法
岡本 浩明1, 渡辺 古志郎11横浜市立市民病院呼吸器科
進行非小細胞肺癌（NSCLC）において，vinorelbine（VNR）単剤はold cisplatin-based doubletに比べ，ほぼ同等の効果を有し，明らかに毒性は軽い．また，高齢者ではbest supportive care（BSC）に比べ，有意に優れた生存とquality of life（QOL）の改善をもたらした．つまりVNR単剤はcisplatin（CDDP）を投与できない高齢者や状態不良な患者に対する治療選択肢のひとつと位置づけられる．一方，全身状態良好な進行NSCLCにはVNRとCDDPを併用することで，VNR単剤に比べ抗腫瘍効果の増強と生存期間の延長が期待できる．
索引用語：非小細胞肺癌, ビノレルビン, 単剤療法, 高齢者
肺癌 43 (7)：865─871，2003
