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第43巻第7号目次 Japanese/English

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─ 第18回日本肺癌学会肺癌ワークショップ ─

<セッション11> 切除不能III期非小細胞肺癌に対する胸部放射線同時照射によるドセタキセル+カルボプラチン隔週投与に続くドセタキセル+カルボプラチン地固め療法の第II相試験

酒井 洋1, 米田 修一1, 小林 国彦1, 駒形 浩史1, 小斉平 聖治1, 楮本 智子2, 斉藤 吉弘2
1埼玉県立がんセンター呼吸器科, 2埼玉県立がんセンター放射線科

目的.ドセタキセルとカルボプラチンは前臨床試験において放射線増感作用が証明されている.本試験では,切除不能III期非小細胞肺癌に対する胸部放射線同時照射によるドセタキセル+カルボプラチンの隔週投与と,それに続くドセタキセル+カルボプラチンの地固め療法を行い,その有効性と安全性を評価した.方法.対象は前治療のない切除不能局所進行非小細胞肺癌33例.ドセタキセル30 mg/m2,カルボプラチンAUC=3.0を2週毎に計6回投与した.4回は放射線との同時併用で,2回は放射線治療後に投与を行った.放射線治療は1日1回2 Gy,合計60 Gyの照射が行われた.結果.評価可能32症例で奏効率は91%(CR 2例,PR 27例)だった.ITTによる生存期間中央値は27カ月(1生率76%,2生率61%)だった.比較的重篤な副作用としては,Grade 3の好中球減少が6%,Grade 3の肺毒性が6%,Grade 4の肺毒性が3%,Grade 3の食道炎が3%だった.結論.切除不能III期非小細胞肺癌に対する,ドセタキセルとカルボプラチンを用いた放射線同時併用療法とそれに続く地固め療法は,治療成績が非常に優れ,副作用も許容範囲だった.
索引用語:化学療法と放射線同時併用療法, ドセタキセル, カルボプラチン, III期非小細胞肺癌, 地固め化学療法

肺癌 43 (7):940─941,2003

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