第43巻第7号目次 | Japanese/English |
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─ 第18回日本肺癌学会肺癌ワークショップ ─
<セッション16> パクリタキセル+カルボプラチンvsビノレルビン+シスプラチン費用効果の検討
河原 正明11国立療養所近畿中央病院内科
パクリタキセル+カルボプラチン(PCb)vs ビノレルビン+シスプラチン(VC)の比較を含んだ試験で費用に関する報告は少なく,SWOG(Southwest Oncology Group)によるSWOG 9509の研究とItalian Lung Cancer Projectによるゲムシタビン+シスプラチンvs VC vs PCbの比較試験がある.SWOGの研究ではPCbはVCに比べ有意に高価であり,この差は殆ど薬剤費によるものであった.イタリアの研究においてもPCbの総費用平均額および1コースにおける費用はが一番高くついている.これらの事実にも拘らずPCbがよく使用されるのは毒性や利便性などの理由によるものと思われる.
索引用語:非小細胞肺癌, 化学療法, 費用効果, 費用最小化
肺癌 43 (7):979─982,2003