第45巻第2号目次 | Japanese/English |
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─ 第20回肺癌集検セミナー ─
PETがん検診の現状と展望―FDG-PETは肺癌検診として有用か?―
寺内 隆司11国立がんセンターがん予防・検診研究センター検診部
FDG-PETはがん検診の新しい手法として期待されている.わが国においてPETがん検診施設が急速に増加しており,良好ながん発見率が報告されている.しかし,PETがん検診はまだ有効であるという科学的根拠(エビデンス)は明らかにはなっておらず,今後エビデンスを明らかにすることがPETがん検診を確固たるものとするために必要である.肺癌検診としても新たな検診手法としてPETは期待されているが,病変検出能ではCTによる検診の方が優れており,今後PET検診がいかにCTから得られる情報に有用な情報を付加できるかが重要な検討事項である.
索引用語:FDG, PET, がん検診, 肺癌, エビデンス
肺癌 45 (2):167─171,2005