タイトル
第47巻第3号目次 Japanese/English

download PDFFull Text of PDF (635K)
Article in Japanese

─ 委員会報告 ─

気管支ビデオスコープを使用する蛍光気管支内視鏡画像について

中島 崇裕2,3, 渋谷 潔1,2, 本多 英俊2, 今村 文生1,2, 佐藤 雅美1,2, 磯部 宏1, 大野 康1, 土田 敬明1, 栂 博久1, 林 真一郎1, 松井 薫1, 宮澤 輝臣1, 横山 晶1, 栗本 典昭3, 坂 英雄3, 坪井 正博3, 堀之内 宏久3, 安福 和弘1,3, 藤澤 武彦1
1日本肺癌学会気管支鏡所見分類委員会, 2蛍光内視鏡ワーキンググループ, 3EBUS手技と所見分類ワーキンググループ

蛍光気管支内視鏡の開発により,白色光観察単独では発見が困難であった,preinvasive bronchial lesionの検出が容易になった.蛍光気管支内視鏡技術はさらなる発展を遂げ,気管支ファイバースコープの観察から気管支ビデオスコープを用いた観察に移行しており,高画質,多機能化が図られただけでなく,操作性も向上している.蛍光気管支内視鏡は,preinvasive bronchial lesionの早期発見のみならず,光線力学的治療や手術を目的とした悪性病変の進展範囲の正確な判定にも使用される.蛍光気管支内視鏡が多くの施設で使用されるようになってきたことから,内視鏡画像所見についての所見分類の必要性が高まっている.本稿では現在市販されている気管支ビデオスコープを使用する2機種について,代表的な画像所見を挙げ解説する.蛍光気管支内視鏡検査の実施にあたっては,使用する機器の特徴を十分にふまえたうえで,施行することが望ましい.本報告をもとに次回の肺癌取扱い規約では,蛍光気管支内視鏡画像所見分類(案)を追加する予定である.
索引用語:蛍光気管支内視鏡検査, 気管支ビデオスコープ, 前浸潤性病変, 肺癌早期発見

肺癌 47 (3):215─221,2007

ページの先頭へ