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第47巻第6号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 第22回肺癌集検セミナー ─

肺がんCT検診認定技師(案)に関する検討

花井 耕造1, 柿沼 龍太郎2, 江口 研二3, 松本 徹4, 長尾 啓一5, 金子 昌弘6, 村松 禎久7, 山口 功8, 中村 義正9, 津田 雪之10, 萩原 芳広11, 松本 久美子12, 永野 優子13, 五味 志穂2, 森山 紀之2, 土屋 了介6
1国立病院機構栃木病院, 2国立がんセンターがん予防・検診研究センター, 3東海大学医学部腫瘍内科, 4放射線医学総合研究所, 5国立大学法人千葉大学, 6国立がんセンター中央病院, 7国立がんセンター東病院, 8福井大学医学部附属病院, 9東京都予防医学協会, 10神奈川県予防医学協会, 11栃木県立がんセンター, 12日立健康管理センタ, 13新潟県労働衛生医学協会

今後の受診者数の増加とそのニーズに対応して,低線量肺がんCT検診(以下,CT検診)を精度良くかつ能率的に行うためには,従来と異なる新しい検診システムの構築が不可欠となる.この課題に対し第3次対がん総合戦略研究事業「新しい検診モデルの構築と検診能率の向上に関する研究」土屋班の小班において,CT検診における認定技師(胸部CTスクリーナー)の検討がなされた.ここにその検討結果を報告し今後の展望について考察する.肺がんCT検診における認定技師の資格は,専門的なトレーニングを受けた後,認定試験によって与えられる.またその業務は今後,検討が予定されている肺がんCT検診画像読影の専門知識を持つ認定医師(肺がんCT検診認定医師)の下でのみ行われることを前提とする.認定技師の業務は,第1に被曝低減を目的として受診者に応じた最適スキャン条件による撮影を行うこと,第2に医師に対して最大限の画像情報を持つCT画像を提供すること,第3には1次読影として肺結節の拾い上げ(存在診断)を行うことである.肺がんCT検診認定医師,肺がんCT検診認定技師,認定施設の3つの制度を整備することにより,精度の高いCT検診を幅広く提供できる体制の構築を目指して行く.
索引用語:低線量CT, 肺がんCT検診, 認定技師, CTスクリーナー

肺癌 47 (6):777─782,2007

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