タイトル
第47巻第6号目次 Japanese/English

download PDFFull Text of PDF (206K)
Article in Japanese

─ 第22回肺癌集検セミナー ─

教育研修と認定―読影医の立場から―

中川 徹1
1日立健康管理センタ

低線量肺癌CT検診の今後の受診者数の増加とそのニーズに対応して,費用や人材の効果的な投入が可能であるかは,検診の実行性において大きな課題である.医師,診療放射線技師を中心に,看護職や事務職で構成された検診チームが,それぞれの専門性を十分発揮できる仕掛けが検診の成功には欠かせない.第22回肺癌集検セミナーシンポジウムの「低線量CT検診における体制整備」において,教育と認定について,読影医の立場から提言をさせていただいた.読影医の認定に関して,肺癌CT検診というジャンルで単独に資格認定の枠組みを立ち上げ,維持することは困難が多いのではないか.そこで,各種医学会において,種々の認定医・専門医試験が実施されているが,CT検診にふさわしい資格について,日本肺癌学会において議論していただくことを提案した.また,教育研修については,時間や費用の制約より,パソコンやコンピュータネットワークなどを利用して教育を行うe-ラーニングの活用が有用ではないか.遠隔地にも教育を提供できる,時間的制約がない,読影トレーニングの教材も利用できるなど実施が容易である.課題はあるにしても,習熟度確認や質疑応答なども可能で,期間や人数を制限し,有料で運営することで実現性がさらに高まる.
索引用語:肺癌, 低線量肺癌CT検診, CAD, e-ラーニング

肺癌 47 (6):783─784,2007

ページの先頭へ