タイトル
第48巻第3号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 症例 ─

真の肺癌肉腫の1例

飽浦 良和1
1倉敷成人病センター外科

背景.真の肺癌肉腫は全肺腫瘍の約0.1%にみられ,重度喫煙者で高齢の男性に多い傾向がある.その腫瘍径は大きいものが多く,予後不良である.症例.74歳,男性.近医で胸部異常陰影を指摘された.胸部X線,CTでは両下肺野優位に蜂窩肺,肺線維症,肺気腫を認め,右下葉に約7.5 cmの腫瘍を認めた.CTガイド下肺生検にて肉腫様変化を伴う腺癌と診断され,右下葉切除術,ND2aを施行した.術後診断はT4N2M0 p-Stage IIIB,腫瘍径は主病巣8.5×8.0×5.3 cm,転移巣(右S6)4.0×2.6 cmであった.術後放射線化学療法を行ったが術後6か月目に腎不全,呼吸循環不全となり,死亡した.結論.真の肺癌肉腫の1例を経験し,報告した.
索引用語:肺癌, 肺癌肉腫, 免疫組織染色

受付日:2007年11月12日
受理日:2008年2月29日

肺癌 48 (3):191─196,2008

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