タイトル
第49巻第2号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 原著 ─

慢性血液透析患者に対する肺癌手術例の検討

高濱 誠1, 山本 良二1, 泉 信博1, 多田 弘人1
1大阪市立総合医療センター呼吸器外科

目的.当センターにおける血液透析(HD)患者に発症した肺癌手術例を対象とし,その臨床的特徴について考察する.対象および方法.1994年12月から2007年12月までに当センターで施行された肺癌手術症例1969例のうち,慢性HD患者症例22例(1.1%)を対象とした.男性18例(81.8%)で平均年齢は65.9歳.結果.部分切除/区域切除/葉切除=1/1/20.胸腔ドレーン抜去は術後6.4±4.7日目で術後在院日数は16.5±5.1日であった.組織型は,Ad/Sq/AdSq/SCLC=7/12/1/2.病理病期はIA/IB/IIB/IIIA/IIIB=8/4/5/3/2.手術死亡および在院死亡はなかったものの術後合併症は14例(63.6%)にみられた.術後1年以内の再発を3例(16.7%)に認め,disease free intervalは6~94ヶ月,中央値21ヶ月であり,5年間生存率は36.2%であった.結論.慢性HD患者に対する肺癌手術例を検討した.手術死亡および在院死亡は認めず,重篤な合併症は3例のみであった.周術期の適切なHD管理および全身管理で安全に手術遂行は可能であった.
索引用語:血液透析, 肺癌, 手術

受付日:2008年8月5日
受理日:2008年11月10日

肺癌 49 (2):141─145,2009

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