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第49巻第3号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
神経内分泌形質を有する腺癌を混在した肺混合型小細胞癌の1例
林 諭史1, 北田 正博1, 小沢 恵介1, 佐藤 一博1, 徳差 良彦2, 三代川 斉之2旭川医科大学 1外科, 2病理部
背景．肺小細胞癌の唯一の亜型である稀な混合型小細胞癌の1切除例を経験したため報告する．症例．64歳，男性．右肺下葉に22 mm大の結節影を認め，術中迅速組織診で低分化型腺癌と診断された．肺動脈周囲の癒着が強く，右肺中下葉切除，縦隔リンパ節郭清を施行した．摘出標本の病理組織学的所見により，肺混合型小細胞癌と診断された．非小細胞癌成分として神経内分泌マーカーが陽性の腺癌を含んでいた．術後50病日で癌性胸水を認め，現在化学療法中である．結論．本組織型は予後不良と考えられ，慎重な経過観察が必要である．
索引用語：混合型小細胞癌, 肺, 神経内分泌マーカー
受付日：2008年10月10日
受理日：2008年12月17日
肺癌 49 (3)：268─272，2009
