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第49巻第3号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
肺動脈欠損症の同側に肺癌を合併した1症例
加藤 雅人1, 牧野 裕子1, 松本 耕太郎1, 鶴田 伸子2, 添田 博康3, 樋口 和行2国家公務員共済組合連合会浜の町病院 1外科, 2呼吸器内科, 3放射線科
背景．肺動脈欠損症は稀な先天性疾患であり，今回，本症の患側肺に肺癌を発症した症例を経験したので報告する．症例．55歳．男性．咳嗽を主訴とし，胸部X線で左肺の容量低下と左上肺野に異常陰影を指摘され当院に入院となった．胸部CT上，左上葉に辺縁不正で境界不明瞭な結節影を認め，同時に左肺動脈の欠損が疑われた．結節影は気管支鏡検査で腺癌と診断され，肺動脈造影で左肺動脈欠損症と診断されたため，左肺摘除術を施行した．結語．極めて稀な先天奇形である左肺動脈欠損症に肺癌を合併した1例を経験した．
索引用語：肺癌, 肺動脈欠損症
受付日：2008年10月1日
受理日：2009年1月21日
肺癌 49 (3)：287─291，2009
