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第49巻第4号目次 | Japanese/English |
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─ 支部会推薦症例 ─
異常な間葉系細胞の増生とセミノーマ成分からなる縦隔腫瘍の1切除例
新明 卓夫1, 岸 龍一1, 瀬上 航平1, 多賀谷 理恵1, 安藤 幸二1, 森田 克彦1, 望月 篤1, 栗本 典昭1, 高木 正之2, 横手 薫美夫3, 中村 治彦1, 仁木 利郎4聖マリアンナ医科大学 1呼吸器外科, 2病理学, 3川崎市立多摩病院呼吸器外科, 4自治医科大学病理学講座統合病理部門（病理アドバイザー）
背景．縦隔腫瘍は発生母地が多彩で，病理学的診断が困難な症例も少なくない．症例．41歳，男性．検診時胸部X線写真で縦隔腫瘤影を指摘され，前胸部の軽度疼痛を主訴として来院した．胸骨正中切開・左第4肋間開胸で最大径14 cmの腫瘍を摘出した．腫瘍は異常な間葉系細胞の増殖と微小なセミノーマ成分から成り，不整な血管増生を伴っていた．検索した範囲では，他に同様の病理所見を呈した縦隔腫瘍の報告はなく，きわめて稀な症例と考えられる．
索引用語：縦隔腫瘍, 精上皮腫, 間葉系細胞, 筋線維芽細胞
肺癌 49 (4)：493─494，2009
