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第50巻第4号目次 | Japanese/English |
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─ 支部会推薦症例 ─
肺胞壁に沿って進展する扁平上皮癌の1切除例
渥實 潤1, 清水 公裕1, 懸川 誠一1, 佐野 孝昭2, 片野 未央2, 竹吉 泉1, 廣島 健三3群馬大学大学院 1臓器病態外科学, 2病理診断学, 3東京女子医科大学附属八千代医療センター病理診断科（病理アドバイザー）
近年，高分解能CT（high resolution computed tomography；HRCT）の普及に伴い末梢小型肺結節が多く検出されるようになった．高分化腺癌である細気管支肺胞上皮癌（bronchioloalveolar carcinoma；BAC）は，肺胞上皮置換性に増殖しHRCTですりガラス陰影（ground glass opacity；GGO）を呈する．一方，末梢型肺扁平上皮癌はCT及び病理組織学的に充実性結節として認められることが多く，BACのように肺胞壁に沿って進展することは極めて稀である．今回我々は，CT上GGOを呈し病理組織所見で肺胞壁に沿って伸展する末梢の扁平上皮癌を経験したので，文献的考察を加えて報告する．
索引用語：扁平上皮癌, 上皮内癌, すりガラス陰影, 細気管支肺胞上皮癌, 肺胞壁
肺癌 50 (4)：379─380，2010
