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第51巻第1号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
小型胸腺癌と小細胞肺癌の同時重複癌の1切除例
大村 春孝1, 岩崎 泰憲2, 永松 佳憲2, 熊副 洋幸3, 若松 謙太郎1, 永田 忍彦4国立病院機構大牟田病院 1呼吸器内科, 2呼吸器外科, 3放射線科, 4福岡大学付属筑紫病院内科
背景．小型胸腺癌と原発性肺癌の同時重複癌症例を経験した．症例．64歳男性．検診で胸部異常影を指摘されて来院．精密検査の結果，肺癌疑い（cT1bN0M0 stage IA）と良性縦隔腫瘍の合併と診断．前方腋窩開胸で右中葉切除術＋縦隔リンパ節郭清＋縦隔腫瘍摘出術を施行．術後病理組織診断は小細胞肺癌（pT1bN0M0 stage IA），及び胸腺癌（正岡分類II期，WHO：pT2N0M0 stage II）の同時重複癌であった．術後化学療法（cisplatin（CDDP）＋irinotecan（CPT-11））を追加した．結論．術後確定診断に至った小型胸腺癌（扁平上皮癌）と小細胞肺癌の同時重複癌の切除例を報告した．
索引用語：胸腺癌, 小細胞肺癌, 同時重複癌, 扁平上皮胸腺癌
受付日：2010年8月26日
受理日：2010年12月16日
肺癌 51 (1)：28─33，2011
