タイトル
第51巻第2号目次 Japanese/English

download PDFFull Text of PDF (497K)
Article in Japanese

─ 第24回日本肺癌学会肺癌ワークショップ ─

当院での外来化学療法

平島 智徳1, 金銅 葉子2, 徳岡 良恵3, 森下 直子4, 松浦 由佳1, 田宮 基裕1, 鈴木 秀和1, 笹田 真滋1, 岡本 紀雄1, 小林 政司4
大阪府立呼吸器アレルギー医療センター 1肺腫瘍内科, 2薬局, 3看護部, 4外来化学療法科

目的.当センターにおける外来化学療法の現状を評価し,非小細胞肺がんの外来化学療法の治療レジメンとその投与回数,および長期生存者について検討した.方法.2004年9月から2009年5月の間に当センターで外来化学療法を1レジメン以上行った症例を後ろ向きで検討した.結果.450症例が安全に外来化学療法を受けていた.450例の内訳は,306例が非小細胞肺がん,71例が小細胞肺がん,63例がその他のがん,10例が慢性関節リウマチであった.非小細胞肺がん症例のうち187例が根治的放射線照射を受けていないIIIB期またはIV期であった.187例中22例が3年以上生存し,長期生存者の多くは多レジメンで多サイクルの治療を受けていた.結論.当センターにおける外来化学療法は化学療法の期間を延長し,それによって予後が改善された可能性がある.
索引用語:外来化学療法, 非小細胞肺がん, 長期生存者

肺癌 51 (2):113─118,2011

ページの先頭へ