タイトル
第53巻第6号目次 Japanese/English

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Article in Japanese

─ 症例 ─

シスプラチン・ペメトレキセド併用化学療法が有効であった,肺腺様嚢胞癌の1例

片山 優子1, 佐渡 紀克1, 深田 寛子1, 籏智 幸政1, 北 英夫1, 菅 理晴1
1高槻赤十字病院呼吸器センター

背景.肺腺様嚢胞癌の有効な化学療法は,いまだ確立されておらず,ペメトレキセド(pemetrexed)を用いた治療報告は現在までみられていない.症例.70歳女性.半年以上持続する咳嗽を主訴に当院を受診,右肺全摘術を施行し,肺腺様嚢胞癌と診断した.しかし術後22カ月で再発したため,シスプラチン(cisplatin)とペメトレキセドの併用化学療法を4コース施行し,引き続きペメトレキセド単剤の維持化学療法を3コース施行した.再発病変は著明に縮小し,現在まで再燃を認めていない.結論.肺腺様嚢胞癌において,ペメトレキセドが治療薬の選択肢の1つとなる可能性が示唆された.
索引用語:腺様嚢胞癌, 術後再発, 化学療法, ペメトレキセド

受付日:2013年6月12日
受理日:2013年9月30日

肺癌 53 (6):778─781,2013

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