タイトル
第54巻第7号目次 Japanese/English

download PDFFull Text of PDF (436K)
Article in Japanese

─ 第28回日本肺癌学会肺癌ワークショップ ─

肺癌に対する光線力学的治療の現況

臼田 実男1, 石角 太一郎1, 井上 達哉1, 揖斐 孝之1, 佐藤 明1, 堀内 翔1, 蓮実 健太1
1日本医科大学大学院医学研究科呼吸器外科分野

光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)は,腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザー治療による癌局所療法である.1994年に中心型早期肺癌に対する治療法として認可され,現在では肺癌治療診療ガイドラインでも勧められる治療法として確立されている.2010年4月からは,中心型の進行肺癌に対して気道を開大するための姑息的治療として施行することが可能になった.一方,末梢型肺癌に対する治療としては未だ確立されておらず,経気管支鏡的に行うPDTに関して臨床試験が計画されている段階である.
索引用語:光線力学的治療, 中心型早期肺癌, タラポルフィンナトリウム(レザフィリン)

肺癌 54 (7):983─987,2014

ページの先頭へ