第57巻第1号目次 | Japanese/English |
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─ 委員会報告 ─
「肺がん検診の手引き」2016年改訂に関して:肺がん検診委員会報告
佐川 元保1, 中山 富雄1, 芦澤 和人1, 遠藤 千顕1, 小林 健1, 佐藤 雅美1, 澁谷 潔1, 祖父江 友孝1, 西井 研治1, 原田 眞雄1, 前田 寿美子1, 丸山 雄一郎1, 三浦 弘之1, 村田 喜代史11日本肺癌学会肺がん検診委員会
肺癌取扱い規約第8版への改訂に合わせて,「肺がん検診の手引き」も改訂を行うことになった.本手引きが最初に上梓されてから30年以上が経過したため,胸部X線検査のデジタル化,低線量胸部CT検診の普及,がん検診の精度管理や有効性評価に関する社会的コンセンサスの形成,法的・行政的整備などで大きな進展が見られた一方で,新たな問題にも直面しつつある.そのため今回,本委員会では,職域健診,胸部X線デジタル撮影,低線量胸部CT検診,喀痰細胞診陽性例への精密検査,インフォームド・コンセント,有効性評価,精度管理などに関して大規模な改訂を行った.本稿では,改訂の背景や狙いについて詳述した.今後の肺がん検診の精度管理に役立てていただきたい.
索引用語:肺がん検診, 肺がん検診の手引き, 肺癌取扱い規約
肺癌 57 (1):2─7,2017