タイトル
第57巻第4号目次 Japanese/English

─ 原著 ─

肺のリンパ経路―非小細胞性肺癌N2群の層別化―

高橋 康二1, 中島 香織1, 佐々木 智章1, 山品 将祥1, 高林 江里子1, 大崎 能伸2, 北田 正博2
旭川医科大学 1放射線科医学講座, 2呼吸器センター

目的.根治切除術を施行した非小細胞性肺癌N2群の予後をより正確に予想するため,各肺葉のリンパ経路図を作成し,N2群の層別化を行った.方法.肺のリンパ経路をlevel 1:肺実質からN1まで,level 2:N1からN2まで,level 3:N2間,の3 levelに分類した.585例の肺ヒストプラズマ症初感染群のCT所見を観察し,各肺葉のリンパ経路図を作成した.結果.Skip転移は肺葉により特異的で好発部位が決まり,右上葉は右下傍気管リンパ節(#4R),左上葉は大動脈下リンパ節(#5),両側下葉では肺靱帯リンパ節(#9),傍食道リンパ節(#8)であった.右中葉ではskip N2転移はまれであった.縦隔リンパ節転移の好発部位は,右上葉は右下傍気管リンパ節(#4R),右中葉と下葉が気管分岐リンパ節(#7),左上葉が大動脈下リンパ節(#5),左下葉が肺靱帯リンパ節(#9L)であった.結論.リンパ節転移に関与したリンパ経路のレベルにより,非小細胞性肺癌N2群を,minimal,early,advanced N2の3群に層別化した.
索引用語:非小細胞性肺癌, リンパ節転移, 縦隔リンパ節

肺癌 57 (4):278─285,2017

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