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第58巻第2号目次 Japanese/English

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─ 委員会報告 ─

肺がん検診委員会報告―肺がん検診セミナー終了にあたって―

佐川 元保1, 中山 富雄1, 芦澤 和人1, 遠藤 千顕1, 小林 健1, 佐藤 雅美1, 澁谷 潔1, 祖父江 友孝1, 竹中 大祐1, 西井 研治1, 原田 眞雄1, 前田 寿美子1, 丸山 雄一郎1, 三浦 弘之1, 三友 英紀1, 村田 喜代史1
1日本肺癌学会肺がん検診委員会

肺がん検診は1987年に導入されたが,当初,多くの自治体や検診機関は「二重読影や喀痰細胞診の方法がわからない」状況であり,肺がん検診セミナーはそれらの需要に応えるものであった.それから30年以上経過し,「肺がん検診の方法を全国に広める」という本セミナーの当初の役割はほぼ達成され,同形態での実施の必要性は乏しくなった.精度管理の全国的な均てん化は不十分だが,セミナーという形態では改善できない.一方,肺癌診療医の読影技術向上への意識は高いが,学術集会においてそれに資するプログラムは少ない.また,学会員の多くが検診発見肺癌例の診療をしているにもかかわらず実際の検診に携わっていない現実を考えれば,「肺がん検診」の仕組みや現状に関する教育的な講座の必要性は大きい.そこで,2017年で「肺がん検診セミナー」を終了し,学会員対象で学術集会に組み込む以下の(1)(2)(3)と,地域での検診従事者を対象とした(4)へ移行することにした.(1)若手~中堅医師に対する「肺がん検診」のシステムや現状などについてのレクチャー.(2)気軽に参加できる読影セミナー.(3)必要時に,学術集会長に委員会企画枠を依頼.(4)検診技術・精度管理に関する地域での検診従事者講習会などの講師に委員を推薦.
索引用語:肺がん検診セミナー, 肺がん検診

肺癌 58 (2):73─76,2018

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