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第59巻第2号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
長期無再発生存が得られた肺類基底細胞型扁平上皮癌の1切除例
山田 健司1, 大渕 佳祐1, 大谷 嘉己11JA北海道厚生連旭川厚生病院呼吸器外科
背景．肺類基底細胞型扁平上皮癌は，予後不良で稀な組織型の肺癌である．症例．76歳男性．大腸癌術後経過観察中の胸腹部CTで左肺に結節像を認めた．増大傾向を認め，左B1＋2cより気管支鏡下生検を施行して扁平上皮癌の診断となり，胸腔鏡補助下左上葉切除，リンパ節郭清（ND2a-2）を施行した．病理はT1bN0M0，pl0，V0，Ly0，br（－），pm0，Stage IA2，肺類基底細胞型扁平上皮癌の診断であった．現在術後5年以上経過し，無再発生存中である．結論．本疾患は予後不良とされており，慎重な経過観察が必要である．
索引用語：類基底細胞型扁平上皮癌, 肺癌
受付日：2018年9月3日
受理日：2019年1月7日
肺癌 59 (2)：137─141，2019
