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第59巻第2号目次 | Japanese/English |
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─ 症例 ─
完全寛解導入5年後に局所再発した小細胞肺癌に対して救済手術を施行した1例
金山 雅俊1, 大崎 敏弘1, 福市 有希子1, 小林 健一1, 安田 学1, 宗 知子11飯塚病院呼吸器外科
背景．長期生存した小細胞肺癌患者の死亡原因の多くが二次癌によるものであり，晩期再発の報告は極めて少ない．症例．80歳女性．左下葉原発の限局型小細胞肺癌に対して同時化学放射線療法を施行し，完全寛解導入となった．外来で無治療経過観察していたが，完全寛解導入5年後のCTで，完全寛解に至った小細胞肺癌とほぼ同部位に30 mm大の腫瘤を認めた．気管支鏡検査で診断に至らず，二次癌または晩期局所再発を疑い，診断と治療を目的に手術（左下葉切除およびリンパ節郭清）を施行した．病理診断の結果，混合型小細胞癌（小細胞癌および大細胞癌）であり，腫瘍部位，免疫染色を含む病理所見から小細胞肺癌の局所再発と診断した．結語．完全寛解導入5年後に晩期局所再発した稀な小細胞肺癌に対して，救済手術を施行した症例を経験したので報告する．
索引用語：完全寛解導入, 局所再発, 小細胞肺癌, 救済手術
受付日：2018年12月7日
受理日：2019年2月4日
肺癌 59 (2)：163─167，2019
