タイトル
第60巻第3号目次 In Japanese

─ 編集後記 ─

編集後記

蔦 幸治
関西医科大学臨床病理学講座

令和二年は,新年早々から,新型コロナウイルスの世界的流行,緊急事態宣言の発令,解除と,めまぐるしく事態が動いております.新規感染症発生時には,押し寄せる患者の対応に頭を悩まされるのであろうと考えておりましたが,逆の外来患者数激減による病院の経営危機が訪れるとは夢にも思わなかったのではないでしょうか? 今回の60巻3号は症例報告のみの9報となりますが,短期間での臨床像が変化した2報が含まれており,受診抑制による“不要不急”である肺癌の治療に遅延が生じないような情報発信の必要性も痛感されます.その他の論文も日常臨床に役立つ興味深い内容となっております. 本誌に投稿いただいた先生方,査読を担当していただいた先生方には厚く御礼申し上げます.末筆となりますが,今後の見通しも極めて不透明な状況にありますが,この号が発刊される頃には,コロナ収束へ向けての道筋がすこしでも明らかになっていることを願っております.

肺癌 60 (3):247─247,2020

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