セッション名 | COPD 病理,病態生理2 |
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【目的】当院通院中のCOPD患者の肺機能とmostgraphの有用性に付いて検討する.goddard法によるCOPDの気腫病変の評価とmostgraphのパラメーターを検討する.【対象方法】安定期COPD患者112名(男性105名,女性7名,年齢:72(65-80)歳)を対象に検討を行った.呼吸機能検査,mostgraphによる呼吸抵抗とリアクタンス測定を行い比較した.GOLD分類の各stage間で呼吸抵抗とリアクタンスを比較した.【結果考察】%FEV1.0と呼吸抵抗はR5,R5-R20等で比較的良好な負の相関を示しR5-R20(吸気)で最も強かった(r=-0.723).またリアクタンス成分ではX5,ALX,Fres等と負の相関を示しFresが最も強い負の相関(r=-0.787)を示した.FEV1.0/FVCと呼吸抵抗ではR5,R5-R20,リアクタンス成分ではX5,ALX,Fresで負の相関を示しR5-R20(r=-0.596),Fres(r=-0.6)がもっとも強かった.またGOLD分類のstage間においてR5-R20,X5,ALX,Fresで有意差が認められリアクタンス成分で良好であった.goddard法による気腫性変化とmostgraphは相関を認めなかった.COPDの気道閉塞の評価とGOLDのstagingにおいてMostgraph法による呼吸抵抗とリアクタンスの測定が有用であると考えられた.