セッション名 | COPD 病理,病態生理2 |
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【目的】一般市民に対する石綿関連の画像所見と問診内容とを解析する中で,CT上,肺気腫病変の出現頻度を検討した.【対象・方法】全国26施設で石綿曝露歴に関わらず,原則40歳以上の男女を対象とした.低線量CT撮影によるDICOM画像データを用いて中央評価委員会15名にによるセントラルレビューを行った.CT画像表示のスライス厚は2.5~10mmであった.【結果】2007年3月から2008年12月まで9,810例の検診(男5,283例,女4,527例;平均年齢57歳)を施行,喫煙歴は49.7%であった.肺気腫による低吸収域の検出は609例(6.2%)にみられた.【考察・結論】検討CTのスライス厚の違いによる病変描出能が異なるが,対象とした無症状者からも肺気腫が検出された.喫煙者に対しては禁煙支援への資料としたい.