セッション名 | COPD 病理,病態生理2 |
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【背景・目的】COPDの胸部CTでの画像上の評価法にはGoddard分類が使用されるが主観的な視覚評価であり,異なる観察者間の評価のばらつきが問題となる.定量的に測定できる方法として自動解析ソフトLung Visionを導入した.Lung Visionは胸部CTにおいて低吸収領域を黄色に可視化し点数にて評価される.【対象・方法】2011年1月~9月に喫煙歴のある40歳以上の患者30名を対象とした.自動解析ソフトLung Vision(サイバーネットシステム)を用い低吸収領域を評価した.Lung Visionの点数と呼吸機能に相関があるかを評価した.【結果】30名中,評価が可能であったのは28名であり,男性22名・女性6名,年齢中央値70歳(58歳~88歳)・BI1070(160~3800)・BMI21(17~29)であった.FEV1 1.8L(0.68~3.1),FEV1/FVC60%(35~79),%FEV1 68%(34~114),Lung Vision点数中央値5.5(0~20)であった.FEV1・FEV1/FVC・%FEV1ともにLung Visionと有意な相関を認めた.(r=-0.503 p<0.01・r=-0.744 p<0.01・r=-0.624 p<0.01)【考察】Lung Visionは%FEV1などと有意な相関がみられた.今後,Lung Visionが早期のCOPDの発見に有用な可能性もあり更なる検討を行っていく.