セッション名 | COPD 病理,病態生理2 |
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【目的】Cottinらが提唱したCombined pulmonary fibrosis and emphysema(CPFE)症例の臨床的特徴を明らかにする.【対象・方法】過去4年間に当科で経験したCPFE症例41例(男性39例,女性2例,平均年齢71歳)を対象とし,背景因子,併存症,胸部CT所見,呼吸機能等を検討した.【結果】BMIは22.6±3.1 kg/m2,smoking index 78±54 pack-year,粉塵曝露歴は約30%で確認できた.肺癌の合併が12例(29%)と高率であったが,消化器癌も5例(12%)に認められた.心血管疾患(49%),代謝性疾患(37%)の合併も高率であった.胸部CTでは小葉中心性肺気腫と傍隔壁性気腫が高率にみられ,間質性変化はhoneycombingを伴う例が高率であった.呼吸機能では1秒率70%未満の症例は18例(44%)のみであったが,%DLcoは全例70%以下であった.心電図における右心負荷所見は低率(17%)であった.【考察】CPFE症例では重喫煙にともなう併存症が高率に認められ,全身疾患としての管理が重要と考えられた.