セッション名 | COPD 病理,病態生理2 |
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【目的】Combined pulmonary fibrosis and emphysema(CPFE)における呼吸機能の特徴をCOPDと比較検討して明らかにする.【対象・方法】過去4年間に当科で経験した非肺癌合併CPFE群29例(男性28例,女性1例,平均年齢71歳)および%DLCO,%DLCO/VAが同程度のCOPD群49例(男性47例,女性2例,平均年齢71歳)を対象とした.閉塞性障害,肺気量分画,δN2等を評価し,肺拡散能との関連を比較検討した.【結果】CPFE群で1秒率70%未満の症例は10例(34%)のみであり,%FEV1は高値であった.CPFE群では%FRC:96.3%,%RV:94.8%,RV/TLC:36.5%,CC: 2.81L,δN2:1.98%といずれもCOPD群と比較して低値であった.【考察】CPFE群ではCOPD群と比較して閉塞性障害,換気の不均等分布は軽度であり,肺拡散能の低下に及ぼす影響も小さいと考えられた.今後,画像所見との対比も行う予定である.