一般社団法人日本呼吸器学会
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学術講演会抄録集

セッション名 COPD 治療
MS51
 
COPD患者におけるサルメテロール・フルチカゾン配合剤の有用性に関する多施設共同研究
峯下昌道1),鹿間裕介2),中島宏昭2),西平隆一3),小松 茂3),久保田勝4),小林弘祐5),國分二三男6),新海正晴7),金子 猛7),宮澤輝臣1)(聖マリアンナ医科大学呼吸器・感染症内科1),昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター2),神奈川県立循環器・呼吸器病センター3),北里大学4),北里大学医療衛生学部5),昭和大学藤ヶ丘病院呼吸器内科6),横浜市立大学附属市民総合医療センター呼吸器病センター7)

【目的】COPD患者におけるサルメテロール・フルチカゾン250μg配合剤(SFC)の併用効果を検討する.【方法】多施設共同オープン試験.2期以上の気流閉塞を有しチオトロピウム(TIO)による既存治療を受けているCOPD患者を無作為化によりTIO単独群とSFC併用群に分け,試験開始時及び開始後4,8,12週目に肺機能等の検査を行い,SGRQを開始時と12週目に評価した.【成績】64例(TIO単独群33例,SFC 併用群31例)で試験が開始された.SFC併用群において4週目のX5,4・12週目のRF,FVCの12週,FEV1では4週目以降に有意な改善を認め,8週目のFEV1は開始時との変化量がSFC併用群+113ml,TIO単独群-13mlであり,有意な(p<0.05)群間差を認めた.SGRQ Total scoreの変化はSFC併用群が-5.2であり,TIO単独群(+0.1)と比較し有意(p<0.05)に改善した.【結論】SFCの併用はCOPD患者の肺機能及びQOLを有意に改善した.

日本呼吸器学会誌 第2巻増刊号 p.131(2013)