セッション名 | COPD 治療 |
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【目的】COPD患者におけるサルメテロール・フルチカゾン250μg配合剤(SFC)の併用効果を検討する.【方法】多施設共同オープン試験.2期以上の気流閉塞を有しチオトロピウム(TIO)による既存治療を受けているCOPD患者を無作為化によりTIO単独群とSFC併用群に分け,試験開始時及び開始後4,8,12週目に肺機能等の検査を行い,SGRQを開始時と12週目に評価した.【成績】64例(TIO単独群33例,SFC 併用群31例)で試験が開始された.SFC併用群において4週目のX5,4・12週目のRF,FVCの12週,FEV1では4週目以降に有意な改善を認め,8週目のFEV1は開始時との変化量がSFC併用群+113ml,TIO単独群-13mlであり,有意な(p<0.05)群間差を認めた.SGRQ Total scoreの変化はSFC併用群が-5.2であり,TIO単独群(+0.1)と比較し有意(p<0.05)に改善した.【結論】SFCの併用はCOPD患者の肺機能及びQOLを有意に改善した.