セッション名 | COPD 治療 |
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背景:最重症COPDは有効な治療法に乏しく, %FEV1<20%の症例では外科的治療も禁忌とされている. 目的:最重症COPDに対する自己血注入を用いた気管支鏡的肺容量減少療法(BLVR)の有効性について検討する. 対象:適切な内科的治療, 酸素療法, 呼吸リハビリを行うも呼吸困難の改善が得られない最重症COPD 患者3名. 方法:1名は片肺に, 2名は半年または1年の間隔をあけて両肺にBLVRを施行した. 延べ5回のBLVRについてその前後の肺機能, 運動耐用能の変化を検討した. 結果:3例の治療前年齢は58~74歳, %FEV1 14.8~23.4%, PaCO2 43.8~76.9torrであった. BLVR前後の変化は, FEV1 0.45±0.04L→0.76±0.12L(p=0.004), IC 1.50±0.30L→1.96±0.38L(p=0.073), 3分間歩行46.8±23.4m→89.6±34.5m(p=0.004)と著明に改善した. 肺機能は治療後1~4か月をピークとして以後低下傾向を認めたが, 運動耐容能の改善は4~10か月後まで維持された. 結論:最重症COPDにおいて肺機能や運動耐用能の有意な改善が認められ, 有効性が示唆された.