セッション名 | COPD 治療1 |
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【目的】COPD患者におけるインダカテロールの有効性につき肺機能検査,FOT,CATスコアを用いて評価する.【対象と方法】当院通院中のCOPD患者29名(男性28名,女性1名,年齢:73(65-83)歳)を対象に検討を行った.新規にインダカテロールを導入した18名とチオトロピウム治療中でインダカテロールを上乗せした11名を対象とした.それぞれ投薬前後8週間で呼吸機能検査,FOT測定,CATスコアを用い比較した.【結果,考察】新規導入群の治療前後でFVCは190 ml(6%),FEV1.0は160ml(10%)の有意な改善であった.FOTではX5,ALXの平均が18%,24%の改善を示したが有意差は認められずCATスコアは平均で1.3点の改善であった.インダカテロール上乗せ群は有意差を示したパラメータはなかったがCATスコアで平均2点の改善を認めた.新規導入群で1秒量の変化とFres(吸気-呼気)の変化に弱い相関(r=0.45)を認めた.インダカテロールは1秒量だけでなく,安静時の呼気気流制限を改善する可能性が示唆された.今後症例を増やして検討を行う予定である.